秩父川瀬祭


秩父神社の夏祭りであり、摂社・日御碕宮(ひのみさきぐう)の例大祭である「秩父川瀬祭」は、秩父夜祭と対比される祭りです。

 

夜祭に対して昼の祭り、冬に対して夏、山に対して川、そして大人の祭りに対して子どもの祭りとされています。毎年7月19日、20日に開催される川瀬祭は、平安時代に流行した祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)の流れを汲むもので、17世紀半ばにはすでに行われていたことが文献に残っています。

 

暑い夏は疫病が最も流行する季節であり、古くから悪疫除け祈願のお祭りとされています。 絢爛豪華な屋台4基・笠鉾4基の曳き廻しをはじめ、重量約400㎏もの白木造りの神社神輿を荒川の清流に担ぎ込み祓い清める「神輿洗いの儀式」が有名です。

 

「秩父川瀬祭の川瀬と屋台の行事」として埼玉県指定無形民俗文化財に、屋台・笠鉾8基は秩父市指定有形民俗文化財に指定されています。